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21 葛(くず・クズ)葛(くず・クズ)

治癒

この誕生花の人の性格は?
弱さを見せたくない性分で、つらくても無理に明るくよそおいがち。あなたのつらさをわかってくれる人がそばにいます。
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誕生花の写真

葛(くず・クズ)

誕生花の事典
学術的説明
クズは、マメ科のつる性の多年草。根を用いて食品の葛粉や漢方薬が作られる。秋の七草の一つ。漢字は葛を当てる。
和名

クズ(葛)

英名

Kudzu

誕生花の特徴

特徴・歴史・用途・小話・雑学など

葉は3出複葉、小葉は草質で幅広く、とても大きい。つるは年がたつと太くなり、やや木質化する。地面を這うつるは、節から根を出し、あちこちに根付く。根は非常に深く、太って長芋状となる。花は8 - 9月の秋に咲き、穂状花序が立ち上がり、赤紫の豆の花を咲かせる。花は甘い芳香を発する。果実は枝豆に似て、やや小型。

和名は、かつて大和国(現:奈良県)の国栖(くず)が葛粉の産地であったことに由来する。

雑草としては、これほどやっかいなものはない。蔓性で草地を這い回り、あちこちで根を下ろすので、駆除するのはほとんど不可能に近い。他方で、その蔓は有用であった。

かつての農村では、田畑周辺の薮に育つクズのつるを作業に用いた。そのため、クズは定期的に切り取られ、それほど繁茂しなかった。しかし、刈り取りを行わない場合、クズの生長はすさまじいものがあり、ちょっとした低木林ならば、その上を覆い尽くす。木から新しい枝が上に伸びると、それに巻き付いてねじ曲げてしまうこともある。そのため、人工林に於いては、若木の生長を妨げる有害植物と見なされている。

クズの根を干したものを生薬名葛根(かっこん)と呼ぶ。日本薬局方に収録されている生薬である。発汗作用・鎮痛作用があるとされ、漢方方剤の葛根湯、参蘇飲(じんそいん)などの原料になる。これを題材にした落語に『葛根湯医者』がある。

クズのつるは長いことから、切り取ったつるが乾燥して固くなる前に編むことで、かごなどの生活用品を作ることができる。

また、つるを煮てから発酵させ、取りだした繊維で編んだ布は葛布(くずふ)と呼ばれる。平安時代ごろから作られていたとされる。江戸時代には『和漢三才図会』でも紹介された。かつては衣服・壁紙などに幅広く使われたが、現在では生活雑貨や土産物として、数少ない専門店によって小規模ながら生産が続けられている。遠州、現在の静岡県掛川市の特産品である。

食品の葛粉(くずこ)はクズの根から取れるデンプンを精製することによって作られ、葛切りや葛餅などの原料となる。貝原益軒の菜譜や大蔵永常の製葛録に記されている通り、もともとは救荒食糧として認知されていた。葛粉は良質のデンプンであり、効率よく栄養を摂取するには最適の食材である。

葛粉を湯で溶かしたものを葛湯(くずゆ)と言い、熱を加えて溶かしたものは固まると半透明もしくは透明になることから和菓子等の材料として古くから用いられている。

葛粉は薬効を持ち、体を温め血行をよくする為、風邪引き(葛根湯)や胃腸不良の時の民間治療薬として古くから珍重されてきた。近年は健康志向の高まりも手伝って、自然食品や健康食品としてますます注目をあびている。また、更年期障害や骨粗鬆症、糖尿病、乳癌、子宮癌や男性の前立腺癌の治療もしくは改善に効果があるとされるイソフラボンが含まれている事も追い風になっている。

混じり気のない葛粉100%のものを本葛(ほんくず)と呼び、なめらかで口当たりが良いが、本来多少の苦味を伴う。この苦味が薄いと薬効が落ちるとも言われている。

本葛は生産量が少なく高価であるため流通量が少なく、葛粉と称して一般に売られているものの多くは馬鈴薯澱粉が混ざっている。 現在「本葛」として市販されている物でさえジャガイモ、サツマイモ(甘藷澱粉)、コーンスターチ(トウモロコシの澱粉)やなどのデンプンを混入した物が多い。 業界では、業務用並葛とは、甘藷澱粉100%の物を言う。

クズの根を掘り出す人の高齢化と天然資源の減少によって、現在、国内で出回る本葛にしめる中国製の割合が高まっている。 中国製については、中国から寒根葛(葛)の根を輸入し国内で製造した物を国産本葛と表示しているケースや国産本葛と中国産葛を混ぜ合わせて国産本葛としている事が多々見受けられる。 中国産の寒根葛(葛)の根のポストハーベストまたは残留農薬の危険性が問題になっている。

現在、本葛について明確な表示基準がないため、消費者にとっては、大変わかりにくくなっている。たとえば、本葛とは本来、寒根葛の根から取ったデンプン 100パーセントのものを言うが、他のデンプンを混ぜ本葛が50~70パーセント入れば本葛と表示しているケースが多い。また原料原産地名の表示義務がないため、原料を外国から輸入しても日本で生産すれば国産としたり、国産が半分以上は入っていれば国産と表示したりと誠意がない。

本葛は、自然食品、健康食品、スローフード食品、オーガニック食品、マクロビオティック食品として、本来素晴らしい食品である。ただ、表示基準を持たない現在の環境は消費者を戸惑わせ、日本固有の食品文化の根底を揺るがしかねない。

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